令和2年度 安房地域医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 36 25 15 32 105 171 388 880 887 429
当院は、千葉県最南端に位置しており、医療圏の高齢化率は42.1%(2021年4月1日現在)と非常に高く、県内でも特に高齢化が進んだ地域となっています。年齢階級別の患者構成にもそれが表れており、65歳以上の方の占める割合は80%を超えています。中でも80歳代が30.2%と最も多く、平均年齢は75.2歳と非常に高くなっています。
一方で、小児に対する入院医療も提供していることから、10歳未満の方についても一定数おり、地域の小児医療の一翼を担っていることが見て取れます。
また、男女の比率は男性:女性=57.4%:42.6%となっています。80歳代までは男性の割合が約70%と高くなっていますが、90歳以上になると女性が約65%まで増え、比率が逆転しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 処置1なし 22 1.00 2.44 0 3.36
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 定義副傷病なし 14 1.00 3.81 0 3.64
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小児科では、食物アレルギー・薬物アレルギーに対する負荷試験実施のための入院が大部分を占めています。食物アレルギーに対するものが最も多く、全件において食物経口負荷試験を行っています。これは、アレルギーが疑われる食品を摂取し、症状発現の有無を確認する検査であり、食物アレルギーの診断等に非常に多く用いられている診断法です。これによって、食物アレルギーの確定診断(原因アレルゲンの同定)や安全摂取可能量の判断および耐性獲得の診断が下せるようになります。また、除去食物を必要最小限に抑えることが可能となるため、お子さまだけでなく保護者の感じている不安やストレスの軽減にもつながります。
なお、ごく稀に検査中にアナフィラキシーなどの重篤な症状が誘発されることがありますが、当院では十分な経験を持った医師が担当するとともに、診療ガイドラインの徹底遵守、緊急対応が可能な体制の整備など安全面に十分配慮した上で検査を実施しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 117 48.30 25.09 27.48 84.42
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 49 9.35 5.18 0 61.78
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 25 32.64 23.36 0 73.36
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨,上腕,大腿等 24 25.20 15.03 8.00 70.71
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他等 23 31.78 18.74 4.35 62.09
当院の整形外科では、骨折をはじめとした外傷や関節の変性疾患といった整形外科全般の診療にあたっていますが、増加傾向にあるのが高齢者の骨折であり、全体の半数近くを占めています。当院では、大腿骨の骨折(転子部・頚部)が最も多く、次いで前腕の骨折(遠位端)、膝関節症、肩関節周辺の骨折・脱臼、足関節・足部の骨折となっています。
大腿骨の骨折は、脚の付け根側で起こるものが大多数ですが、歩行能力回復のためには手術による治療が必要となります。手術の方法には、観血的手術(金属などの器具で折れた骨をつなげる手術)と人工骨頭挿入術(折れた部位を切除して、金属やポリエチレンなどの人工物に置き換える手術)の2種類がありますが、転子部骨折に対しては観血的手術、頚部骨折に対しては人工骨頭挿入術が中心となっています。なお、平均的な入院日数は、約1ヶ月となっています。
前腕の骨折は、転倒などによって手をついた際に起こりやすく、当院においては手関節に近い部分での骨折が最も多くなっています。ほぼ全例において観血的手術が行なわれていますが、骨折部位を整復して、金属プレートとスクリュー(ネジ)で固定する方法が主流となっています。なお、治療日数は約10日と他の骨折よりも短くなっています。
上腕骨の骨折は、骨粗鬆症を基盤とする高齢者に多い骨折であり、転倒などの衝撃が主な原因となります。特に上腕骨近位端(肩の付け根付近)での骨折が多く、大半は観血的手術による治療を行います。手術方法は、鋼線などを使用する方法や髄内釘固定法、プレート固定法が用いられています。治療期間はやや長く、1ヶ月半程度となっています。
骨折以外で多いのが膝関節の変性疾患です。変形性膝関節症と呼ばれるもので、痛みや腫れ、引っかかりなどの症状があり、加齢とともに発症頻度が高くなります。薬物療法や運動療法などの保存療法で十分な効果が得られなくなった場合に手術を検討することになりますが、当院では人工関節置換術(変形した関節を人工関節に置き換える手術)が多く行なわれています。
高齢者の運動機能の回復には時間がかかることから、総じて平均在院日数(平均の入院期間)が長めとなっていますが、病棟リハビリテーションの強化や退院前訪問指導、退院後の訪問リハビリテーションの実施など、早期退院および円滑な在宅復帰へ向けた支援にも多職種共働で積極的に取り組んでいます。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0,1又は2 26 24.15 15.64 26.92 75.00
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 14 30.21 18.86 35.00 76.14
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脳神経内科では、主に脳、脊髄、末梢神経、筋肉を冒す疾患を扱っており、疾患名としては脳梗塞・脳出血、アルツハイマー病、てんかん、パーキンソン病、多発性硬化症、重症筋無力症、脳炎・髄膜炎、ハンチントン病等があります。入院における症例では、脳梗塞と脳出血(主に視床出血)が多くなっています。
入院においては脳梗塞が最も多く、脳神経内科全体の15%程度を占めています。種類別では、アテローム血栓性脳梗塞が約28%と最も多く、次いでラクナ梗塞、心原性脳塞栓症となっています。治療内容は、抗凝固薬や抗血小板薬、脳保護薬(エダラボン)を使用する薬物療法を行っています。
高血圧性脳出血は、発症部位別では視床出血と皮質下出血が多く見られ、これらでは感覚障害や視野障害、言語障害などの症状が現れます。当院では内科的治療のみとなっており、厳重な血圧管理と止血剤や抗浮腫剤等を用いた点滴治療を中心に行っています。その後は、できる限り早期からリハビリテーションを開始し、脳機能の回復を図るとともに、生活自立度の改善を目指します。退院後も大多数の方がリハビリテーションを継続しますが、半数以上の方が引き続き当院へ通院、残りの方が専門病院等に転院しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 62 3.32 4.86 1.61 71.40
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 39 2.38 2.54 0 70.92
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 31 7.23 8.52 0 74.16
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置2なし 22 6.32 7.13 0 75.05
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病なし 15 2.20 4.13 6.67 84.20
泌尿器科では、副腎、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺、精巣等の臓器を対象に腫瘍、結石、感染症等の治療を行っています。また、鼠径ヘルニアの治療も当科において実施しています。疾患別の治療実績では、鼠径ヘルニアが最も多く、以下、前立腺癌(疑い含む)、前立腺肥大症、膀胱癌、水腎症となっています。
鼠径ヘルニアとは、一般的に脱腸と呼ばれる疾患です。内臓を収めておく筋膜の力が低下することで、鼠径部(太ももや足の付け根)の筋膜の間から内臓や腸がはみ出した状態になります。治療は手術に限られ、主にメッシュといわれる人工膜で筋膜を補強し隙間を塞ぐメッシュ法で行われています。手術の方法には、鼠径部切開によるものと腹腔鏡によるものの2種類があり、体の状態に応じて適切な方法を選択しています。当院では、腹腔鏡によるものの割合が多くなっています。
前立腺癌については、診断群分類の規定により疑い症例も含まれており、主に前立腺癌の診断に欠かせない前立腺生検の実績となっています。前立腺生検とは、前立腺に特殊な針を刺して組織を採取する検査法で、癌細胞の有無や悪性度、進行度を調べるために最も重要な検査です。検査自体は30分程度で終了しますが、検査結果の判明までには2週間ほどの時間を要します。組織から癌細胞が検出された場合は、その結果に基づいて治療方針を決定することになるため、非常に高い診断精度が求められます。
前立腺肥大症は、薬物治療で症状の改善が得られない場合、手術による治療が行なわれます。尿道から内視鏡を挿入して、内視鏡の先端に装着した電気メスによって前立腺を切除する経尿道的前立腺切除術が最も標準的な方法ですが、他の治療方法も積極的に導入しており、高出力レーザーを照射して前立腺組織を蒸散させる光選択的経尿道的前立腺蒸散術も実施しています。この術式は、従来の電気メスを使用した術式よりも出血や痛みが少なく、早期退院が可能となっています。
膀胱癌の治療では、主に内視鏡を使用した経尿道的手術を行っています。これは、尿道から手術用内視鏡を挿入して病巣部を電気メスで切除する方法で、開腹手術と比較して簡便で身体的負担が少ないことが特徴となっています。また、入院期間も3日程度と短く、内視鏡治療の利点がここにも表れています。
水腎症とは、尿管(尿の通り道)が詰まることで尿が腎臓にたまり、腎臓が拡張した状態のことです。治療は、ステントと呼ばれる直径1.5~2mm程度のチューブを尿管に入れて尿の通りをよくする手術(経尿道的尿管ステント留置術)を行います。なお、尿管ステントは長期間の留置ができないため、定期的な交換が必要となります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 191 3.40 3.07 1.05 72.86
050050xx0200xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし 167 5.35 4.44 2.99 71.80
050050xx9920xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_2あり 処置2なし 108 3.45 3.26 0 72.65
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 処置等1_なし,1あり 処置2なし 定義副傷病なし 61 6.69 5.43 3.23 76.62
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 47 19.00 17.23 9.38 85.96
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、弁膜症、不整脈、静脈疾患、末梢動脈疾患、高血圧、心不全など循環器系全般にわたる診療を行っており、入院診療においては、心臓カテーテル検査およびカテーテルを用いた治療を中心に行っています。
中でも最も多く実施しているのが、虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査です。これは、心臓の機能や冠状動脈(心臓の筋肉に血液を供給する血管)の状態等を確認するために行なうもので、心血管系疾患の診断を確定し、具体的な治療方針を決定するための非常に重要な検査です。検査は、専用の心臓カテーテル室で行われます。カテーテルを手首や腕または足の付け根から挿入し、血管を通して心臓までもっていき、心臓の圧を測定したり、造影剤を注入して冠状動脈に狭窄や閉塞がないかを調べたりします。
2番目に多いのが、経皮的冠動脈インタベーション(PCI)です。これは、前項の検査において冠状動脈に高度な狭窄や閉塞が見られた場合に行う治療法で、主にバルーンカテーテル(先端に風船がついたカテーテル)を用いて狭窄部を物理的に拡張する方法と、ステントと呼ばれる筒状になった金属製の網を留置する(ことにより血管を支えて血管の開通性を維持する)方法の2種類があり、病変の状態に応じてこれらを使い分けています。
下肢閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化が起こることで血管が細くなったり詰まったりして、十分な血液が足の筋肉や皮膚に流れなくなることで発症します。初期には足先の冷感や歩行障害などの症状が現れ、重症化すると足の潰瘍、壊疽などが起こります。治療法には、バルーンカテーテルやステントを用いる血管拡張術が主に用いられています。
その他にも、頻脈性不整脈(脈が早くなる不整脈)に対する根本的な治療方法であるカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)、徐脈性不整脈(脈が遅くなる不整脈)に対するペースメーカー治療なども行っています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 102 17.23 13.00 5.71 83.82
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 53 17.57 12.87 3.70 76.36
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 47 21.15 20.51 14.89 85.87
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石,胆管炎 手術なし 処置2なし 27 10.93 9.76 50.00 78.33
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く) 定義副傷病なし 27 12.52 10.76 0 82.93
内科では、分野を特定することなく、広く内科全般の診療を行っています。入院診療における症例では、腎盂腎炎が最も多く、次いで蜂巣炎、以下、誤嚥性肺炎、胆管炎、その他感染症(菌血症)の順となっています。
腎盂腎炎とは、腎臓に細菌が感染して起こる炎症で、主な症状として腰背部痛や発熱等が現れます。腎盂腎炎は、突然発症することが多く、女性の方がかかる割合が高くなっています。治療の主体は、点滴による抗生物質の投与と水分補給になりますが、安静を保つことも非常に大切です。なお、治療に要する期間は概ね1ヶ月となっています。
蜂巣炎とは、皮膚および皮下組織の細菌感染症で、下肢での発生が最も多く、疼痛や紅斑、浮腫などの症状が現れます。入院中は、安静を保ちながら適切な抗菌薬の点滴投与や患部の冷却などの治療を行います。また、膿などがたまっている場合には、切開による排膿を行います。当院での治療期間は10日程度となっています。
誤嚥性肺炎は、嚥下障害(飲食物を飲み込む機能の低下)が原因で、誤嚥(食べ物や飲み物、或いは唾液や胃液などが誤って気管や気管支内に入ること)が起こり、口腔内の細菌が肺に入ってしまうことで生じる肺炎のことを言います。治療は、抗生物質の点滴投与が中心となりますが、重症度が高い場合には酸素吸入などの呼吸管理も併せて行います。また、当院では早期からの嚥下リハビリテーションも積極的に実施しており、日常生活動作(ADL)の改善と入院期間の短縮に努めています。
胆汁の通り道である胆管に感染が生じた状態を急性胆管炎と言い、胆汁の細菌感染に加えて、胆汁うっ滞(胆汁の流れが減少・停止した状態)により胆管内の圧力が上ったときに発症します。主な症状としては、右上腹部の痛み、黄疸、発熱等が現れます。基本的な治療方法は、ドレナージ治療を前提として、絶食の上で十分な量の点滴、抗菌薬の投与を行います。また、必要に応じて鎮痛薬を使用することもあります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 1 8
大腸癌 - - - - - 1 8
乳癌 - 1 8
肺癌 - 12 - - 1 8
肝癌 - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
この統計は、当院で5大癌の治療を受けた患者数を初発と再発に分けて表したもので、初発についてはステージ分類別に集計をしています。ステージとは癌の進行度合いを意味しており、数字が上がるほど進行している状態となります。
当院では、肺癌が最も多く、次いで大腸癌、肝癌、胃癌、乳癌と続いています。全体における初発と再発の比率は7:3で、肺癌や大腸癌、胃癌については初発の割合が非常に高く、肝癌については再発の割合が高くなっています。これは、精力的な健診活動を行っている一方で、緊急入院数が全体の約60%と多いことや、紹介患者さまの割合が高いことなどが影響していると考えられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 27 13.15 83.19
重症 - - -
超重症 37 28.27 86.32
不明 - - -
市中肺炎とは、病院や施設以外で日常生活を送っていた人(=医療環境との接触が限定的あるいは全くない人)に発症する肺炎のことを言い、ここでは当院に入院した20歳以上の患者数を集計しています。重症度別に見ると、超重症の割合が50.7%と最も多く、次いで中等症が37.0%となっています。平均年齢については、軽症71歳に対して中等症以上では85歳前後と両者の間には10歳以上の開きがあり、高齢の方ほど重症化しやすい傾向にあると言えます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 111 34.05 80.36 34.62
その他 19 24.84 71.53 4.62
脳梗塞と診断された患者数をICD(国際疾病分類)に基づいて集計したものです。脳梗塞の治療は、早期に開始するほど効果的とされていますが、当院においては85%以上の方が発症日から3日以内に該当し、その大半が発症当日から治療を受けています。入院期間は1ヶ月程度となりますが、当院を退院後も約40%の方が他の医療機関へ転院し、リハビリテーション等の治療を継続して受けています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(上腕・肩甲骨・大腿) 106 3.12 39.94 23.08 82.31
K0462 骨折観血的手術(前腕・下腿) 76 2.78 21.20 6.49 67.11
K0811 人工骨頭挿入術(肩・股) 40 3.93 40.13 24.44 82.13
K0821 人工関節置換術(股・膝) 38 1.84 28.53 0 72.42
K0463 骨折観血的手術(鎖骨・指・手・足・膝蓋骨) 34 3.32 20.44 5.56 61.53
整形外科では、骨折の手術が上位を占めています。転倒に起因する骨折が殆どで、部位別では、上から大腿骨、前腕骨、上腕骨、足・足関節、脛骨・腓骨の順となっており、主に骨折部位を固定する観血的手術や大腿骨の骨頭を人工のものに置き換える人工骨頭挿入術が行われています。骨折以外では、膝関節症に対する人工関節置換術が多く、年々増加傾向にあります。また、他の診療科と比較して転院率が高いのは、術後の集中的なリハビリテーションの継続を理由とした転院が多くなっているためです。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 60 1.10 1.22 1.67 71.42
K8412 経尿道的前立腺手術(その他) 21 1.00 5.67 0 74.67
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 17 1.29 4.06 0 74.29
K830 精巣摘出術 15 1.20 1.60 0 78.00
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 14 0.21 0.93 0 84.29
泌尿器科では、専門分野の手術としては、前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術が中心に行われており、以下、膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・その他)、前立腺癌の治療に伴う精巣摘出術、尿管狭窄に対する経尿道的尿管ステント留置術と続きます。また、一般的には外科で実施されている腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の実績も多く、泌尿器科以外の症例にも対応しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 156 1.58 3.62 2.55 72.58
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 68 2.04 4.68 5.63 76.88
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 36 1.94 3.81 0 69.75
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 26 2.46 11.73 3.85 79.96
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 17 0.12 9.00 0 73.06
循環器内科では、虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術(その他)が最も多く、全体の半数以上を占めています。次に多いのが、下肢閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術で、ここ数年、症例数が増加しています。以下、不整脈治療の経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)、ペースメーカー移植術、経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)となっています。
総合診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 11 4.91 20.18 25.00 82.55
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内科では、消化管出血に対する内視鏡治療を行っています。全例が上部消化管(食道・胃・十二指腸)からの出血であり、原因となる主な疾患には、胃・十二指腸潰瘍や悪性腫瘍などがあります。治療は、内視鏡検査により出血源の特定を行い、出血の原因、部位、状態などにより適切な止血法を選択します。当院では、主に機械的止血法(例:止血用クリップで血管を直接挟む方法)や熱凝固法(例:止血鉗子で出血点を焼灼する方法)が行われています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 - -
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 22 0.74
異なる - -
これらは、「発生率を臨床上ゼロにすることは不可能であるが、医療の質の改善に向けて少しでも低下させることが望ましい」とされている疾病等です。表内の同一とは、入院の契機となった疾病と入院中に主に治療を行った疾病が同一であるか否かを表しています。
当院では、手術・処置等の合併症や敗血症において発生が見られ、前者の発生率は約0.7%となっています。手術・処置の合併症については、カテーテル関連の感染や術後の創部感染、人工股関節の脱臼、ペースメーカー感染などがありますが、十分に注意していても、体内に異物を挿入している限りは避けられないものが多くなっています。
また、敗血症とは、血液中に入った細菌が全身へと回ることにより、重篤な全身性の反応を引き起こした状態です。原因となる感染症は、肺炎や尿路感染症が多い傾向にあります。
更新履歴
2021.9.22
令和2年度安房地域医療センター病院指標公表
集計データは令和2年4月1日から令和3年3月31日までに退院された患者さまが対象です